ディテールチェック:(2)運転席まわり
インパネの大まかなレイアウトです(左)。ワゴンはC2404MATIC以外右ハンドルしか選べません(中)。4MATICの場合,右側前席足元にトランスファー部分の大きな出っぱりがありますので(右),右ハンドルはもともと設定されていないようです。携帯電話を使ったハンズフリー電話システムはCクラス全車に標準装備されています。なお,CDチェンジャーと本革巻きハンドルはC180ではオプションです。
機器類の説明です。インパネ中央部は上からスイッチ類,オーディオ,エアコンの順に並んでいます(左)。標準のオーディオはラジオ・カセット・ハンズフリー電話機能を有しています。エアコンは日本仕様の場合,「クライメートコントロール」とよばれる最上位のモデルが全車に標準装備されています。温度だけでなく,送風口も左右独立して自動コントロールできること,通常のフィルターとは別に「チャコールフィルター」と呼ばれる特殊なフィルターが装備されていることなどが特徴です。チャコールフィルターの威力は大きく,新車時特有の防錆ワックスが焦げる臭いにも悩まされずに済みました。ただ,このフィルターは高価で交換も面倒だとのことです。
真ん中は運転席まわりの機器です。ベンツの場合,多くのモデルでワイパーとウィンカーは1本のレバーを共用します。クルーズコントロールのレバーも左にありますので,右側にはレバーがありません。国産車から乗り換えても間違えてワイパーを動かさずにすみます(手が空を切ることはあるかもしれませんが)。ただし,EクラスやSクラスになると右側にも電話機能用のレバーがつきます。この場合,別の1本を加え全部で4本のレバーがコラムから生えることになります。
キーは完全に電子化されています(右)。また,エンジン始動はキーを一瞬だけスタート位置まで捻るだけで可能になっています。いったん始動した後はいくらスタート位置まで捻ってもセルモーターは回りません。なお,電池切れ等に備えて非常用キーも組み込まれています(複製防止のため画像を一部加工しています)。
ライトスイッチの拡大写真です(左)。欧州車では一般的な回転式のスイッチです。Cクラスは全車自動ライトが標準で,一段右に捻っておけば大体の状況は間に合います。ただ,フォグランプを点けるにはヘッドランプ位置までスイッチを捻って,さらに1段ないし2段スイッチを引く必要があります。
「パーキングランプ」はあまりなじみがないかもしれません。エンジンが停止している時に,スイッチを一段左に捻ると運転席側の車幅灯とテールランプが点灯し,もう一段捻ると助手席側のランプが点灯します(右)。ただ,左と右はどのように使い分ければいいのかという説明は記載されていません。右写真の一番下はすべてのランプを点灯させた状態です。バックフォグランプは運転席側にしか装備されていないのがよくわかると思います。
ペダル回りのレイアウトです。ETC車載器(MB純正:パナソニックCY-ET300DのOEM品)は車外からの見えにくさを考慮して足元に装着しています。右ハンドルでもペダル配置に無理はありませんが,アクセルとブレーキの距離が近いためか,意識して踏み換えないと足が隣のペダルにあたることがあります。アクセルペダルはいわゆる「オルガン式」で,床側に支点があります(左写真緑色円内,右写真)。支点はプラスチックの板を折り曲げた構造になっています。ガタの出にくさや長寿命,コスト低減などに寄与しているものと思われます。
センターコンソールまわりのレイアウトです。コンソールボックスは内部が2段式になっていて,フタはアームレストと兼用になっています(左)。高さは3段階に調節できます。ボックスの前には開閉式のフタがついていて,開けるとカップホルダーとライターが現れます。銀色のボタンを押すと絶妙な動きでカップホルダーが立ち上がります。しかし,感心するのはここまでで,右ハンドル車では飲み物と腕が見事に干渉してしまいます(右)。苦情が多かったせいか,Eクラスではこのホルダーはオプションになってしまいました。
ドア内張と運転席シートです。エアバッグは各ドアに1つずつ,天井に左右1つずつ,ハンドルと助手席前に1つずつの計8個装備されています。パワーウィンドウのスイッチはセンターコンソールから運転席ドアに移動しました。すべての窓がワンタッチ機能を装備しています(左)。
C180の場合,運転席シートはリクライニングと上下調整のみが電動です(左中)。座面後部はバネで支持されていて,前部を支点にして上下動します(右中)。作者の体重(73kg)ではバネのしなりを感じることはありませんが,姿勢を変えた時などは軋み音とともに動きを感じることがあります。また,座った瞬間のフィット感自体はいいのですが,座面そのものが薄いせいか「何時間座っていても疲れない」ようなシートではありません。なお,ヘッドレストは前後位置が無段階に調整できます。もちろんシートベルト位置も調整可能です(右)。
天井のスイッチ類です。この中ではルームランプスイッチの使い方が少々変わっています。中立位置にしておくとキーの有無やドアの開閉,周囲の明るさを判断して自動的に点灯します。周囲が明るければドアを開けても点灯しません。右側のドアのマークが書いてある部分を押すと,周りが暗いときにドアを開けてもランプは点灯しなくなります。ドアの絵が描いてあるので,押したらドア連動で点灯するのかと私は思っていました。担当セールスもこの機能を知らず,納車時に「故障か?」と一瞬色めき立ちました。